私は、部室の会話を盗み聞いていた。
いくらマネジといえど、プライバシーの侵害だ!と言われればおしまいだ。
危険な綱渡りをしている私、17歳。
だって、部室で繰り広げられていた会話は・・・
高校ともなれば、まぁそーゆう興味が強くなる頃で。
でもね、いくら男しかいない(と思ってる)からといって、そんな開けっ広げにエロ話しないで下さい。
「なぁ。みんなどれくらいの胸の大きさが好きなんだ?」
和さんがいないのをいいことに、突然の地雷投下。
犯人はいやらしんご・・・もとい、島崎慎吾。
中には顔を赤くしたりうつむいている人もいる。純だ。
そんな中、ノリノリで答えたのは意外にも山ちゃん。
「俺はねー大きいのも好きだけど、やっぱり形重視かな〜?」
あー分かる分かる、と何人かが同意した。
次に発言したのは、前チン。
「俺も美乳派だな。小さすぎなければいいや。」
どうやらうちは美乳派が多いらしい。
じゃあ利央と迅は?と前チンがふった。
「そ、そんな・・・俺は・・・っ!」
「はっはっは。まだまだ純だな迅は!いつの日か迅も俺のように「なりません。慎吾さんみたいには絶対なりません。」
・・・慌ててたのに、そこはしっかりと否定するんですね。
で、利央はというと
「やっぱ性格ですよ!胸とかじゃなくて、内面の魅力で勝負です!」
あ、モトヤンとタケはー?と慎吾は聞いた。なんという華麗なるスルー。
「ちょっと慎吾さん!何で俺を無視するんですか!!」
「うるせー!お子様は帰って寝てろ!」
その後も利央は色々と言っていた。でもよく聞こえなかった。(壁越しだからね!)
モトヤンはどもり過ぎてて分からなかったけれど、とりあえず小さめが好きらしい。
タケは「ご想像にお任せします。」と言い放った。大人だ、タケ。
準太は?とタケが問う。
「俺は・・・別にそこまで興味ありませんから。」
その瞬間、みんなの「嘘付け!!」という声が響いた。
準太ムッツリ説浮上。ドンマイ。
でも準太って好きな子にしか興味なさそうだよね、と私は思う。
じゃあ慎吾さんはどうなんすか、と幾分不機嫌そうな準太の声。
どうやら”ムッツリ”というレッテルを貼られたのが嫌らしい。
「んー・・・俺は、巨乳派。」
「でもさ、ってあんまり胸大きくないよね?」
実は、私と慎吾は付き合っている。(今更言っても遅いけど)
ていうかお前巨乳好きだったのかよ。そんな事聞いた覚えねーよ。
そして私のどこ見てんだ山ちゃん。この変態野郎め!
「そーなんだよ!あいつBしかなくてさ・・・もうホント慎吾サン残念・・・
「悪かったわね?巨乳じゃなくて。
お前何私の個人情報バラしてんだ慎吾ォォォォ!!!!」
慎吾の発言に耐えかねて私はバン!と扉を開けて部室に入っていった。
もうモトヤンとか泣きそうな顔してる。うん、悪いのは君じゃないよ。慎吾だよ。
突然入ってきた私を見るみんなの顔面は蒼白だった。自業自得よね。
それから2週間、私は慎吾のドリンクを水道水に変えてやった。
(無理矢理慎吾夢にしてしまった桐青下ネタギャグ←最低)