小さい頃、お隣に住んでたりおーちゃん。
色白の肌に、ハチミツみたいな色の髪の毛と、不思議な色をした目がとても可愛かった。
私の、初恋の人。
あれから何年経っただろうか。
私はりおーちゃんこと仲沢利央と、突然の再会を果たす事になる。
それはこの春入学した桐青高校のクラス発表の時だった。
自分の名前より先に見つけた、懐かしい名前。
「なかざわ・・・りおう・・・?」
まさかね、なんて心の中で呟いてから自分の名前を探す。
見つかった自分の名前は、”仲沢利央”と同じクラスの列に書いてあった。
・・・まさか、本当にりおーちゃんだったりしないよね?
入学式の最中も、私の頭はその疑問でいっぱいだった。
見慣れない教室。舞う桜の花びら。新しい教科書の匂い。
そして、教室に入った私の目に真っ先に飛び込んできたもの。
色白の肌、ハチミツみたいな髪の色、不思議な色をした目。
背がすごく伸びてて、大人っぽくなってるけど、あれは確かにりおーちゃん。
「りおーちゃん!?」
「え?・・・あ!もしかして、ちゃん!?」
ハチミツ色と桜色が鮮やかな、再会の日。