今日、俺の部屋にが来る。



これは、結構な事なんではないだろうか。






早朝と呼ばれる時間帯に、俺は鼻歌を歌いながら掃除機をかけている。


家族からは苦情が来たが気にしない。


そう、今日はが家に来るのだ。



とは、俺の可愛い彼女。


ちなみに付き合って一ヶ月位。


そして本日は”お家デート”と銘打って、遊びに来ることになっていた。


・・・部屋を綺麗にしておかなければ、バチがあたる。



その後も観葉植物に水をやったり、カーテンのまとめ方を工夫してみたり。


色々こだわって部屋を片付けていたら、家のインターホンが鳴った。




約束していた時間、9時ぴったり。




「おはよう!今日はおじゃまします。」


ドアを開けてあげるとそう言ってくれた。


キラキラと輝いて見えるような笑顔が眩しい。


白色のふわふわとしたワンピースがとても似合っていて、すごく可愛かった。



・・・いや、寧ろ可愛すぎた。



これで密室に2人きりだなんて、俺は耐えられるのだろうか。



まぁそれはともかく、とりあえず家に上がってもらわなければならない。



「あ、じゃあ上がって?」


「うん。おじゃましまーす!」



ちゃんと脱いだ靴を並べる彼女に感動を覚えつつ、2階の俺の部屋に案内する。



「わぁー!ここが準太の部屋?綺麗!おしゃれ!!」


「そう?」


「うん!私の部屋よりずっと!」


彼女はそう言って笑った。




・・・・・なんでそんなに可愛いの。




5時起きして片付けました、なんてことは都合よく黙っておく事にする。



そのまま突っ立っていても仕方が無いので、どうぞ座って?と促す。


床に座った彼女は、その、スカートが、少し上に上がっていて。


何とも無防備に、色の白い太ももが露出していた。



・・・反則です、サン。



間違いなく理性との決戦場になるであろうこれからの時間が、嬉しくもあり憎らしくもある日曜日。



どうすればこの雑念を振り払うことが出来るのか。俺の頭にはそればかりが巡っていた。




俺はが大好き。まぁ、見てて分かる通りベタ惚れ。


君は可愛くて、可愛すぎて。


そんな無防備で無邪気なところも可愛いんだけど、ね?




―――・・・俺だって、男なんです。