今日席替えがあって、なんと榛名くんの隣の席になれた!
「お、。よろしくなー。」
「よ、よろしくね!」
しかも話しかけてくれて……嬉しい!
隣の席になってから、榛名くんとは結構いい感じ。
「なー、ここ教えてー。」
「そこは…この公式に当てはめて計算するんだよ。」
「おぉ!サンキュー。」
っていう感じのなんでもない会話なんだけど、私にとっては大切な会話。
榛名くんはたまに授業中に寝てたりもするんだけど、寝顔がまたかわいいなぁ…なんて思っちゃったり。
本当にいい雰囲気なんだ。いつも私に笑顔を見せてくれるし……
もしかしたら………?
告白、しちゃおうかなぁ……?
「、もうチャイム鳴るよ?」
休み時間に他のクラスに遊びに行っていた私は、友達に言われて自分のクラスに戻ろうとした。
あ、榛名くんだ!
教室一緒に戻ろうって誘ってみようかな……
と思った私の視線の先にあったのは
榛名くんと、学年でもかわいいと有名な子が2人きりで話してるところだった。
「……ッ」
私は口に出しかけていた言葉を飲み込む。
2人とも、あんなに楽しそうに話してる……
あぁ、いつも私に見せているその笑顔。
他の子に見せないで…
でも、こんな願い叶わないってわかってる。
私はただのクラスメイトなんだから。
自意識過剰だったんだな、私。
もうどれだけ仲良くなっても、彼女にはなれないんだ。
5限目は自習だから、机に突っ伏して寝ちゃおうと思った。
そうすれば榛名くんとも話さなくて済む。
「おーい、〜?寝てんのか〜?」
話しかけないで。
「せっかくの自習なんだしなんかしゃべろうぜー」
これ以上仲良くなっても無駄なんだから。
「なぁ、お前好きな奴いる?」
思いがけない話題に私はがばっと顔をあげた。
「お、やっぱ女子ってこーゆー話題に反応すんのな。」
いやいや好きな人にこんな話題出されて反応しない女の子がどこにいますか。
「………榛名くんは?」
私は恐る恐る聞いてみた。
「え、オレ?一応、いる。」
はぁ。やっぱり。
あの子なんだろうな。
「じゃ、おやすみ。」
「オイ!聞くだけ聞いてそれはねぇだろ!」
結局その後、私は本当に眠りについてしまった。
「!次移動教室だよ!」
あ…ヤバいヤバい。早く起きて行こ……
と、立ち上がろうとした私は、目眩がしてバランスを崩した。
(!!)
あ、れ…?友達の顔がゆがんで見える……
(おい!が倒れたぞ!)
(誰か先生呼んできて!)
段々周りの声も聞こえなくなってきた……
気が付いたのは保健室のベッドの上だった。
そういえば、私倒れて、それから……
「やっと起きたか。」
「!?」
ベッドの脇に目をやると、なんと榛名くんがいた。
「心配したんだからな。急に倒れて、みんな大騒ぎだったよ。
でも良かった。気が付いて。調子はどうだ?」
なんで榛名くんはこんなに優しくしてくれるんだろう。
「……るのやめたら?」
「え?」
「好きでもない女の子に優しくするのやめたら!?」
私はつい声を荒げてしまった。
少なからず榛名くんは驚いているみたい。
「そんなに優しくしてくれたら、
もしかしたら榛名くんが私のこと好きなんじゃないかって期待しちゃうよ……」
「え?オレのこと好きだけど?」
……はい?
「だから!オレはが好きだ!
……付き合って、くれませんか?」
……嘘だ。
「だって好きな子いるって!」
「のことだっつの!」
「今日昼休みに話してた女の子は?」
「アイツはただのマネジ!」
………え?もしかして私の思い込みだったの?
「もしかして、アイツがオレの好きな奴かと思ってた?
あぁ、だから5限目機嫌悪かったんだ。か〜わい〜♪」
ううう………
「オレの好きな奴はお前だよ、。」
「え、名前……」
言うなり榛名くんは私の頬に口づけた。
実は榛名くんは私をお姫様だっこして保健室に運んできたんだって。
そのことでクラス全員ににはやされるのは、この後の話。
あとがき
黒蝶姫羅さまに捧げます!
捧げ物書いたの初めてだからこんなんでよかったのか不安((汗
黒蝶姫羅さまのみお持ち帰りOKです!
2008.2.11
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素敵な榛名さんをありがとうございます!!
もうお姫様抱っこなんて・・・!黒蝶鼻血で海を赤く染められそうです笑
相互ありがとうございました^^
これからもよろしくお願いします*
黒蝶 姫羅