俺にはって彼女がいる。


でも今は、俺の事を好きだっつってる他の女と一緒にホテルにいる。



・・・俺って、サイテー?





昔誰かに「最低」って言われたな・・・ああ、タカヤか。


なんて昔を回顧しながら、海沿いに一人で道を歩く。


さっきの女は色々と気に入らなかったので、そのままホテルに置いてきた。




俺が浮気を繰り返す理由はただ一つ。


が一番かどうかを確かめる為。


もちろん誰かに「本当に彼女の事愛してるの?」と聞かれれば、


迷わず「愛している」と答える。


愛しているから、愛しているからこその行動なのだ。



もちろん彼女が傷ついている事も知っている。


左腕が自傷行為でズタズタになっている事も、だ。


それを見るたび「もう少し待っててな。早く確かめてくるから。」と申し訳ない気持ちになる。




何度も別れを切り出された。


そのたびに必死で引き止めた。


あの言葉に嘘はない。


本心。だけど本心じゃない。





彼女の左手にはまった指輪を見て、俺は安堵する。


それはが俺を一番に想ってくれているという証拠だから。




ズタズタの左腕。
指輪の輝く左手。




同じなのに、同じじゃない。


それはお前の心そのもので、俺の心そのもので。



何もかも、裏腹の関係。


でも、これが俺との関係。




俺はお前が一番だって確信出来るまで、何度だって同じ事を繰り返すよ。



一番?一番じゃない?やっぱり一番?


抜けられない無限ループ。



これこそが、俺の捕まった” PERFORM UNTIL クリカエシ・メイレイ ”。